前の記事で、剣道の全日本選手権の北海道予選のことをちょろっと書きました。
⇒ 剣道全日本選手権今年の出場選手で北海道の代表は?予選はいつ?
年度が変わると予選会が始まるので、今年はどの選手が代表になるのか、今から楽しみなんですよね♪
そこで、今回は剣道全日本選手権に出場するのにどんな資格が必要なのか、興味がありましたので調べてみました。将来、お子さんが全日本を目指した時に役立つ……かどうか分かりませんが(笑)、良かったら読んでみてください。
剣道全日本選手権の出場資格は?
全日本選手権の出場資格ですが、以前は段位による出場制限があったそうですが、現在は男性は試合の前日に満20歳以上、女性は満18歳以上の、剣道連盟に所属していること、となっています。
段位による制限はありませんので、極端なことをいえば無級でも予選を勝ち抜いて都道府県の代表になれれば、全日本選手権への出場は可能、ということになりますよね。(実際には難しいと思いますが)
★北海道でいえば、段別選手権の全道大会が全日本の1次予選を兼ねていますので、最低でも初段を取得していなければ、予選出場もできないですが。
とはいえ。
全日本選手権の予選に出場するための条件も、地域で異なるようですがかなり厳しいものがあるようですね。予選の予選は結構どこでもやってるみたいです。
全日本選手権に出るには?
剣道全日本選手権に出場する、都道府県の代表選手の殆どは現職の警察官です。なので、子供の頃から剣道を習っておいて警察官になる、というのが1番の早道かも知れませんね。
でも。
単にお巡りさんになればいいという訳ではなく、剣道の術科特別訓練(通称・特練)の特練員にならなくてはいけません。
術科特別訓練とは、剣道や柔道、逮捕術、けん銃射撃その他、白バイの乗務を振興、強化する訓練のことでこの訓練に参加する警察官を特練員といいます。
特練員になるためには、学生の頃にそこそこの成績を収めていることが必要になってきます。高体連で県の代表になった、大学生の学生選手権でも代表になる、全国レベルで結果を出したことがある等々、地域内ではちょっと強かったぜ~程度ではダメなんですねえ。
また、特練員は、機動隊に所属していることが殆どで、普段は機動隊としてのお仕事をしつつ特練員としてのハードな稽古を積むんですね。
一般人で、仕事の合間に稽古をしている程度では、特練員の方と戦って勝てるかというと……まあ無理、ですね。
なので、
将来剣道全日本選手権に出場したいと思うのでしたら、学生時に全国大会に出場しそこそこの戦果を出せるレベルの選手になって、警察官採用試験を受けて特練を目指す、という道を進むことが必要かも、です。
それ、滅茶苦茶大変です……(–; 相当の覚悟で剣道の稽古を積んで試合でも結果を出す必要がありますので。
▲北海道警の特練の稽古の様子です。
女性も2名、男性と同じ内容の稽古をされてます。
ひと息で40回の切り返し(左右面)を打つって、並大抵のことじゃないです。途中で息が続かなくなります。
学生でも全日本に出場できる?
年齢制限上男性は大学生でないと出場できませんが、女子の全日本は9月の中旬~下旬ころに開催されますので、試合の前日に18歳になっていれば出場資格はあるということになりますので、女性は高校生でも出場資格はありますね。
まあ、実際のところ高校の部活動レベルでは警察の特練で鍛錬を積んでいる選手には、予選で当たったらちょっと敵わないかな、とは思いますが…
でも、男性では大学生も県代表に選ばれる選手も少数ですが、いらっしゃいますし、2014年開催の第62回大会では、筑波大の学生でした竹ノ内佑也選手(現・警視庁勤務)が優勝しました。竹ノ内選手の21歳5ヶ月での優勝は、剣道全日本の最年少優勝記録なのだそう。
現職の警察官、しかも特練員の方相手に勝ち進むことはかなり難しいことですが、竹ノ内選手のような、ハイレベルな学生の選手もまた出て来る…かなあ。
まとめ
ということで、今回は剣道の全日本選手権大会の出場資格についておおまかに纏めてみましたが、如何でしたでしょうか。
生半可な努力ではまず出場は無理、でも1度くらいは出てみたいなあ…なんて憧れる大会ですね。(予選でもいいので(苦笑))。ですので、お子さんが全日本選手権に出たいと言い出したら、応援はしてあげてくださいね。
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