夏の海水浴シーズンもですが、5月の連休に海外旅行に行ってそこで海水浴もする予定♪ なんていう楽しい計画を建てている方もいらっしゃるかも知れません。
でも、最近よく耳にするようになった離岸流、これって日本に限ったことではないんです。ですので、海外でも海水浴をする時は離岸流には気を付けておかなくてはいけません。
離岸流が何故危ないのか書いてみましたので、是非読んでみてください。(わたしの体験談もアリ)
離岸流が危ないのはなぜ?
離岸流(リップカレント)とは、海岸から沖に向かって流れる潮流のことです。日本に限らず、海外の海水浴場でも離岸流という潮の流れは起きています。昔は、今のようにニュースで言われてもなかったと思います。だから、そういう危険な流れがあるなんて思ってもなかったですもんね。
この離岸流が何故危ないのかというと、それこそ安全だと思っていた波打ち際辺りにいた筈が、気が付いたら沖の方に流されてた…なんていう事が起きてしまうから、です。
画像引用元 海上保安庁海洋情報部ホームページ
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN9/ripcurrent/ripcurrent.htm
離岸流の速度は、早い時には秒速2メートルにもなるそう。これはオリンピックに出場するレベルの水泳の選手でも逆らっては泳げない早さだとか。こんな流れに乗ってしまったら……パニックになってしまいますよね。
そして、パニックになることでより危険な状態に陥ってしまいかねないので、離岸流は危険だといわれるのです。
離岸流の見つけ方のポイントは?
離岸流の見つけ方ですが、波が打ち寄せている間に白波が立たない所が出来ることがあります。そこが離岸流の発生している場所になります。
ですので、もし海水浴をしていてそういう場所があれば、近づかないようにすることが大事です。特にお子さまからは目を離さないようにして離岸流には近づかないように気を付けておく必要があります。
特に小さいお子さんを海辺で遊ばせる時に、白波が立ってないところの方が安全かなと思ってしまいますけど、実はここが離岸流の発生している可能性も高く、却って危険なことも。
また、波が強い時ほど離岸流も強くなりやすいので、風が強い日や波が高いなあと思った時には、折角来たからと無理をしないで海には入らないようすることも大事かと思います。
といっても、ぱっと見て離岸流かどうかは中々分からないと思います。そういう時は、監視員の方に訊いてみたりサーフィンをしている人がいれば、その人に訊いてみるのも、離岸流を探す方法のひとつです。(サーファーは、離岸流を利用して沖に出るという方もいらっしゃるので)
離岸流に流されたらどうすればいい?
そうやって注意をしていても離岸流の流れに巻き込まれてしまったら、どうしたらいいのか…ですが、慌てないことが大事との事。慌ててしまってパニック状態になったら。それこそ大変です。
焦って、流されている中を岸に向かって泳ぐことは避けるように。無駄に体力を消耗します。よくいわれる回避方は横に向かって泳いで離岸流から脱出する、ということですが、それも無理だという状態の時はいっそ流れに逆らわずに、溺れないように態勢を保って、流れが納まるところまでいきましょう。
そこまで来ると泳ぎやすくなりますので、横に泳いで向岸流という岸に向かう流れに乗れれば、比較的楽に岸にたどり着ける筈です。
監視員や他に誰かいるのでしたら、大きく手を振って助けを呼ぶことも大事です。離岸流に限らず、万が一のことを考えると監視員のいない海岸での海水浴は控える方がいいです。
離岸流に流された?体験談です
わたしが、まだ子どもだった頃の体験談です。当時は離岸流なんて言葉はニュースで騒がれたこともなく第一、そんな潮流があるということは一般的には知られてませんでした。
小学校の高学年だったと思うのですが、家族で海水浴に行きまして(一般的な海水浴場ですが、どこだったかまでは記憶にないです)浮き輪をしててぽや~んと海に浮かんでました。
で、ふと気付くと波打ち際がすんごく遠くに見えるんですよね。自分ではそんなに沖の方まで泳いできたつもりは全くなく、波打ち際の近くをぷかぷか浮かんでただけのつもりでした。
多分7,80メートルくらい波打ち際から離れたところに浮かんでたんだと思います。これ、今だったら離岸流に流された!とパニクってたかも知れませんが、何しろそんな流れの事なんか全く知らなかった頃のこと、意外に冷静にそろそろ戻らなきゃと思ったんですねえ。
で、記憶にあるのは、海岸に平行に泳いでたこと。あとはかなり時間掛かったっぽかったけど何とか波打ち際まで戻ってたこと。思うに、離岸流頭の部分まで到達していて、横に流れてる流れに乗り向岸流に乗って、海岸まで戻って来てたのかと。
よく言われている、離岸流に流された時の対処法の通りの行動をしていたんですよねえ。親も特に騒いでなかったような…(苦笑)。あのまま帰れない状態に陥っていたら…と、離岸流のことを知った今頃、ぞっとしたものです。
何故か今でも記憶に残っている海水浴場での体験です。幸いこの時は無事に岸辺に戻れましたが、お子さんと一緒に海水浴に行かれる時は、目を離さないようにしてあげましょう。
離岸流以外の危険な流れ
上の海上保安庁のホームページからお借りした画像に、波打ち際に平岸流という流れが記載されていますが、これも注意をしておいた方がいい潮の流れです。波打ち際だし浅いから安心、と油断は禁物。平岸流は離岸流へと流れているので、要注意です。
あと、画像には出ていませんが、戻り流れにも気を付けておいてください。
▲この動画のように波の荒い時に海辺で遊んだりはなさらないと思いますけど、波が戻る時の力は、想像以上に強くなる時もあるということは知っておいて下さい。
あと、動画の25秒あたりから、沖へ向かうサーファーが映ってます。多分、離岸流を使用して沖に向かっているのかと。戻り流れで海に引き込まれて更に離岸流に乗ってしまうということもあり得ますので、要注意です。
まとめ
ぱっと見ただけでは危険かどうか分からない、潮の流れ。離岸流は沖へ向かう流れなので、どうしてもパニックを起こしてしまいがちですが、できるだけ焦らずに離岸流から脱出できるようにしてください。
流れに逆らうのではなく、横に向かって泳ぐ、流れが遅くなるまで敢えて流されてから脱出する等、その時の状況で判断して出来るだけ冷静に対処するようにしましょう。
また
離岸流以外にも要注意の潮の流れがあることも、是非知っておいてくださいね。
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